皆さんこんにちは!気象予報士のyoshi.です。
これから気象予報士試験を受験しようか迷っている方や、すでに勉強を始めた方の中には、どれくらいの時間勉強すればよいのか気になる方もおられるのではないでしょうか。
サラリーマン。子持ち。理系出身。
今回の記事では、気象予報士試験の勉強をゼロから始めた私が、実際に合格するまでに費やした勉強時間を紹介しています。
同じ境遇の方や試験に合格したいと思っている方は、参考になると思うのでぜひチェックしてみてくださいね。
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気象予報士試験の勉強時間
最初に言っておくと、私は気象予報士試験の合格まで4回かかりました。
4回と聞くと多いように思われる方もおられるかもしれませんが、気象予報士試験界隈では意外と普通の受験回数になります。
というのも、気象予報士試験は大きく一般知識、専門知識と呼ばれる学科試験と、実技試験に分かれています。
学科試験は合格していないと、実技試験の採点すらされない仕組みとなっているんですね。
そのため最初に学科を確実に合格したあと、実技を合格していくというのが気象予報士試験合格までの王道の道筋になります。
私も、そのことは1回目の受験のときに知ってはいましたので、まずは何としても学科をクリアしなければならないなということを漠然と考えていました。
そしてサラリーマンである私は勉強する時間もあまりなく1回目で一般知識、2回目で専門知識、3回目で実技試験で完全合格のプランでの挑戦を決めました。
1回目の挑戦(勉強時間:48時間)
最初に、気象予報士試験の挑戦を決めたのは申し込みの締め切りが目の前に迫っていたころでした。
ただ、理系の知識はそこそこありましたし、小学生でも合格できるならなんとかなるでしょ。といった軽い気持ちでしたね。
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なんにせよ、とりあえず、受験するなら参考書が必要だと思い本屋に駆け込み参考書を購入します。
最初に手に取ったのは、気象予報士試験のバイブル、一般気象学でした。
これを購入したのは、気象予報士試験を受験するならこれとネットでおすすめしていたのを覚えていたからです。
早速かえって、ページを開いてみます。
ふむふむ。って全然意味わからんし。。(-_-;)
理系の知識があったので、すぐ理解できるかと思っていましたが、ムズイムズイ。。
最初から読み始めて、最後まで読み終わるのは試験直前になってしまいました。
そして、最初にこの参考書を買ったのは間違いだったかなとこのタイミングで思うありさま。
直前になって過去問にも手を伸ばすも、平日は勉強をやる暇もなく、土日の休日に過去3年間分の一般、専門をざっと目を通すのみが限界でした。

勉強時間は48時間。
それでも試験は変な自信があったんですよね。
まあ一般か専門かどちらかは受かるでしょって。。
結果は、どちらも不合格。。当然といえば当然ですね。
無駄に自信のあった一般知識は7問/15問。
まるで歯が立ちませんでした。
このとき、ちゃんと勉強しないと受からない試験であることを痛感しましたね。
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2回目の挑戦(勉強時間:112時間)
1回目で全く歯が立たなかった反省を踏まえて、学科試験をもう一度しっかり勉強しようと心に決めます。
専門知識の教材がなかったため次に購入したのがこれです。
イラストやまんがも織り交ぜて解説してくれるので、理解はしやすい教材でした。
しばらくは一般気象学と、よくわかる気象学の教材を読みながら、過去問も平行して勉強を始めます。
過去問は過去5年間くらいの問題をひたすら解きましたね。

2回目の挑戦にあたり、勉強時間も確保しないといけないなと思うようになり、このころからは通勤中でも勉強を始めるようになります。
どうせ携帯を触るなら、勉強しようと心を入れ替えました。
私のブログで紹介している学科や実技試験の過去問解説は携帯で気軽に勉強ができるように読みやすくもしているつもりです。
一人で勉強していたときに、こんなのがあったらいいなと思い作ったものです。
これから、勉強される方はぜひ活用してみてくださいね。
さて、8月になると学科の過去問はほぼ覚えてしまって、どの受験回の問題でも8割以上は正解できるようになりました。
勉強時間は112時間。
これだけやれば学科は大丈夫。
と思って臨んだ2回目の試験。
結果は、自信のあった一般試験が9/15点で不合格。専門知識はなんとか合格していました。
あとで振り返ると自信をもって解答したはずの問題が間違えていたり、まよって不正解になっていたものも多くありました。
過去問が出来ていても、理解できていないと簡単には正解はできないんだなと改めて思い知らされた受験回となりました。
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3回目の挑戦(勉強時間:135時間)
とりあえず2回目の挑戦で専門知識が合格できたので、少し心に余裕がでます。
この回で、一般試験と実技試験を合格するという目標に変更。
実技試験はいままで本格的には勉強しておらず、改めて、参考書を購入します。
それがこれです。
よく出題される例題にそって考えるポイントが整理されており、実技試験を勉強していく上ではとても有益な参考書だなと感じました。
個人的に読みやすく内容を把握しやすい点も評価していますし、全て理解できれば実技試験用の参考書としては、この一冊でも十分かと思います。

3回目では、勉強時間の大半を実技試験の対策を重点的に勉強をしました。
通勤中は一般知識の過去問の復習にあてています。
一般知識が合格できなければ、実技を勉強しても意味ないですし、やっぱり人間なのですぐ忘れるんですよね。
一度覚えても次の日には半分わすれてたり。。
なので繰り替えし、同じ問題に向き合うことが大切です。
また平日は暗記、休日は理解を心掛けて勉強しました。
平日はあまり勉強する時間がなかったというのもありますが、平日で覚えれることは覚えて、あと休日で、よく理解できなかったところを理解できるようにする。というやり方です。
このやり方は記憶の定着がよくなるため、結構おすすめですよ。
勉強時間は135時間。
試験の結果は、一般知識は13問/15問で合格。
実技試験は不合格でした。
実技はとりあえず解答を埋めましたが、自己採点してみると、検討違いな解答をしていることが多々見つかりました。
改めて全然理解できていないんだな。とショックでしたね。
4回目の挑戦(勉強時間:245時間)
学科試験がクリアでき、あとは実技試験を残すのみとなりました。
ただ、この回で実技試験が不合格であれば、専門知識が復活してしまうため、何としても実技試験を合格しなければという思いでしたね。

4回目での挑戦ではほとんどの時間を実技試験の過去問にあてました。
過去7年間分。3周は解きました。
通勤中での勉強も増やし、家族と遊ぶ時間を削り、休日に勉強時間を増やし集中して勉強しました。
私の周りには気象予報士の方や勉強されている方はいませんでしたので、正直実技試験の勉強のやり方がよくわからず試行錯誤でした。
答えをみてもなぜそうなるのか、理解できないこともあるんですよね。
そんな時は、自分なりの仮説を立てきっとこうだからこの答えになっているに違いないと思うようにして進めていきました。
そしてこれ。
実はこの丸暗記帳は、私が実技試験の勉強をしていたとき、通勤中に電車の中でひたすら覚えたものです。
試験直前では、問題と解答がセットでイメージできるレベルにはなっていましたし、頭の中で長文の解答をすらすら言えるようになっていましたね。
勉強時間は245時間。
これだけやったから、自分が落ちたらみんな落ちるくらいの意気込みで試験にのぞみました。
試験を受けた感じ、実技1は感覚的には7割、実技2は6割といったところでした。
実技1で微妙だったので、不安が頭をよぎりましたが、忘れて実技2に集中できたのがよかったです。
この受験回の実技2は今までに出題されていない問題が出題されており、難易度が高いのが特徴でした。
難しかったですが、それでもあきらめず最後の1分まで問題と向き合えて全問解答を埋めることはできました。
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そして40日後・・。
合格発表の10時。
私は会社の机の前に座っていました。
そしてこっそり気象業務支援センターのHPから合格発表のPDFをクリック。
実技の合格基準:66点以上。
うわー微妙。。
たのむ。たのむ。。
おそるおそるページをスクロール。
机のメモ帳にめもった自分の受験番号をみて深呼吸。
覚悟を決めて、受験番号の記載があるページを見る。
あっ。あったーー!!!
おっっっっっっっしゃーー。
うれしくて、周りにばれないように小さくがっつポーズしてしまいました。
結局、その日は上の空で何も手につきませんでしたね笑
家に帰ると、合格通知のはがきが届いていましたよ。
何回失敗しても合格すれば成功です。
今までの苦労が報われた瞬間でしたね。
ということで私のトータルの勉強時間は48+112+135+245=540時間となりました。
少ないと感じられる方もいれば、その逆もおられるでしょう。
合格された皆さんはいかがでしょうか。
まとめ
気象予報士試験の勉強時間について、私の体験を踏まえ解説してきました。
気象予報士試験の勉強を0からはじめようとすると、一般的には1,000時間程度必要と言われています。
その時間は人によっても異なり、理系の知識があると少し勉強時間が短くなる傾向もあります。
ただ勉強時間はあくまで目安であり、その中でいかに集中して試験に対しての自分の理解を深めていくことができるかがポイントになります。
私が合格を通して得た経験はきっと同じような境遇にいる方には参考になるはずです。
これからも有益な情報を提供し、みなさんの早期合格の礎になれればと思っています。
合格を目指し一緒に頑張っていきましょう!
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