第66回気象予報士試験・実技2の全問解説です。(合格基準 10/9予定)
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気象予報士実技試験|合格者の思考法_「捨てて取る」速攻判断プロセス完全
問1
気象業務支援センター
問1(1) 地上天気図
問1の(1)から問題を解いていきましょう。
まず、図1の地上天気図を見ます。
気象業務支援センター
図1によると、沖縄本島付近には①大型の台風××号があり②北北東へ11ノットの速さで進んでいます。
風速15m/s以上の吹く範囲の半径は350海里以内ですので、kmに直すと約642km。
つまり500~800km以内に該当するため大型となります。
さてこの台風の中心付近の最大風速は50ノットで、m/sに換算すると、約③25m/s。
この台風に対してはSWである④海上暴風警報が発表されています。
三陸沖には、GWの⑤海上強風警報の対象となる新たな低気圧が予想されており、⑥24時間後の低気圧中心の予報位置が予報円で示されています。
低気圧の近くに記載されている021200Zは日本時間で2日21時を示すため、1日21時の地上天気図では24時間後の予報になりますね。
また、台風に近い那覇の地上観測では35ノットの南東の風が吹き、前⑦3時間の気圧変化量は⑧-5.4hPa、現在天気は⑨並又は強のしゅう雨で、雲は⑩積乱雲が観測されています。
前線に近い、チェジュ島では中層に暑い高層雲または⑪乱層雲が観測され、弱い雨が降っていることもわかります。
問1(1)はこれで終わりです。
このあたりは直前復習辞典を読んでいる方なら満点でしょう。
【保存版】気象予報士・実技試験直前復習辞典(全分野まとめ)
次に進みます。
問1(2) 雲画像の特徴
問1の(2)です。
気象業務支援センター
問1の(2)の①です。
台風の特徴を読み取る問題です。
気象業務支援センター
中心から300海里以内というのは概ね赤丸の範囲。
問題文には○○側、△△側と対比させることとありますので、これは必ず解答に含める必要があります。
赤丸の範囲で特徴的なのは、南東側と北西側というのはわかりますね。
赤外画像では、南東側では白く発達した団塊状の対流雲が広がり、北西側では暗く対流雲は少なめです。
まとめると「南東側には発達した団塊状の対流雲が広く分布し、北西側には発達した対流雲は少ない。」となります。
ちなみに「団塊状」というワードは気象予報士試験ではよく出てきますので解答文と合わせて丸ごと覚えておくようにしましょう。
問1の(2)の②です。
水蒸気画像における台風の今後の盛衰に関連する特徴についてですが、画像を見た瞬間に解答となるであろう特徴がすぐ目につきますよね。
そう。それは北西にある暗域です。
現状台風の雲域に隣接した暗域である中上層の乾燥域が中心に入り込むことで台風が衰退する可能性が高まります。
注目すべき水蒸気画像の特徴は台風の北西側の暗域です。
問1(3) 予想図と状態曲線
問1の(3)です。
気象業務支援センター
問1の(3)の①です。
停滞前線に対応する等温線、等相当温位線についてです。
気象業務支援センター
図5及び図6を並べています。
まず考えやすい右側の図で等相当温位線から見てみましょう。
東経130°~135°の範囲を赤線、その範囲での等相当温位集中帯の南縁を緑線で記載してみました。
概ね339Kに沿うことがわかりますでしょうか。
この情報をもとに、左の図へ反映し、等温線を読み取ると15℃となります。
等温線は3℃毎、等相当温位線は3K毎にひかれている点は大丈夫ですね。
答えは等温線の値が15℃、等相当温位線の値が339Kとなります。
問1の(3)の②です。
まず地表面に隣接する絶対安定な気層についてですが、この問題を解くためには絶対安定の定義を知っておく必要があります。
気象業務支援センター
絶対安定というのは状態曲線の気温減率が湿潤断熱線より小さい層のこと。
つまり実線の気温の傾きが湿潤断熱線の傾きより右に傾いている層の上端が答えになります。
【5分で読める!】大気の安定度とは何か?仕組みと考え方を図解で気象予報士がわかりやすく解説!
答えは850hPaです。
次に自由対流高度及び、浮力がなくなる高度です。
気象業務支援センター
この問題は定番ですね。
地表の気温と露点温度から、それぞれの高度を求めていきます。
高度の求め方はこちらにも詳しく説明していますのでよく理解できていない方は参考にしてみてください。
【5分で読める!】エマグラムとは何か?気象予報士試験のための読み方・使い方を図解でわかりやすく解説!
高度を求めるにあたって、まず地上の気温から乾燥断熱線、露点温度から等飽和混合比線にそって上昇させます。
青矢印です。
この交点が持ち上げ凝結高度、つまり雲ができ始める高さになります。
そしてこの点から湿潤断熱線に沿って気温の状態曲線と交わる位置まで上昇させます。
図では730hPaの位置。
ここが自由対流高度となります。
これより上では周りの空気より常に気温が高くなり、空気塊が勝手に上昇していきます。
そして再度気温の実線と交わる点が、平衡高度。
つまり浮力がなくなる高度で、図では約380hPaの位置ですね。
ここが雲の頂点となります。
まとめると、絶対安定な気層の上端が850hPa、自由対流高度が730(720,740)hPa、浮力のなくなる高度が380(360,400)hPaとなります。
問1の(3)の③です。
まず問題文にある図6に着目してみましょう。
気象業務支援センター
停滞前線に対応する等相当温位線は図の緑線、つまり339Kでした。
これより南に目を向けると、概ね同じ方向から前線に向かって、風が吹いていることがわかります。
それは南西風で風速は25~35ノット。
そして雲が発生するための主要因は、湿った暖湿な空気がなんらかの理由により上空に持ち上げられるからです。
【5分で読める!】雨とは何か?仕組み・発生メカニズムを図解でわかりやすく解説!
その理由については空気が温められ上昇する対流性、山地などにぶつかって上昇する地降性、前線により持ち上げられる前線性がありますよね。
今回の場合であれば、停滞前線により空気が持ち上げられたと考えるのが自然です。
それ以外の情報が見当たらないので。
よってこれらをまとめると「相当温位339K以上の暖湿な空気が25~35ノットの南西風により停滞前線に向かって流入し、前線面で上昇したため。」となります。
問2
気象業務支援センター
問2(1) トラフに対応する低気圧
問2の(1)です。
気象業務支援センター
まず問2の(1)の①から。
トラフAの24時間後の位置を図示するという問題。
上の図は左から1日21時、12時間後、24時間後を並べています。
問題を解くときには500hPaでの12時間後の資料もあるため、これも参考にしながら解くのがおすすめです。
初期時刻のトラフは5640mの等高度線をまたがるように示されていますのでこの位置も覚えておきましょう。
渦度の極値及び等高度線が下に凸となっている箇所を結ぶとそれぞれの時間帯のトラフは図のようになるはずです。
気象業務支援センター
問2の(1)の②です。
トラフに対応する地上低気圧を求める問題です。
気象業務支援センター
日本付近には低気圧が3つ確認できます。
この中で①のトラフに対応する低気圧を選ぶわけですが、ポイントはトラフからの距離。
一般的に対応しているというのは、地上低気圧がトラフの前面かつ東経数度~10°以内の範囲を目安になります。
これに該当するのは北緯42(41)°、東経138°の地上低気圧です。
問2(2) 停滞前線の予想
問2の(2)です。
気象業務支援センター
問2の(2)の①です。
12時間後、24時間後での前線の予想位置を考えていきます。
気象業務支援センター
問1(3)①の前線解析では、停滞前線は339Kに沿うという結果でした。
この等相当温位線をもとに12時間後、24時間後の前線位置を解析していきます。
集中帯の南縁に位置しているかを確認しながら線を引くと、概ね上の図のようになるかと思います。
あとは、赤線が東経133°及び138°を目安としているため、この交点を読み取れば答えになりますね。
東経133°における24時間後の予想位置は北緯37(36)°、24時間後は34(33)°
東経138°における24時間後の予想位置は北緯36(35,38)°、24時間後は37(36)°となります。
問2の(2)の②です。
先ほどの下2つの図を比較してみると、等相当温位線は時間がたつにつれ、混み具合が増し相当温位の傾度が大きくなっていることがわかります。
また前線をはさむ北側の北より風や南側の南より風の風速も強まり、前線付近での風のシアー強まっていますね。
このことから、時間の経過ととも、前線が強化されていることが判断できます。
最初の書き出しに注意しまとめると、「12時間後から24時間後にかけて850hPa面の前線付近では、北(または西)よりの風と南よりの風のシアー(収束、変形場)が強まり、相当温位の傾きは大きくなり、前線は強化される。」となります。
問2(3) 降水の要因
問2の(3)です。
気象業務支援センター
この問題では山陰沖、四国で降水が多く予想されている要因を探ります。
問題文に指示されている図が多いですが、一旦並べてみました。
見にくくてすいません。。
ではまず山陰沖の要因から考えていきましょう。
まず地上天気図での+78mmは前12時間での降水量を示していますので1日21時から2日9時の状態を確認しておく必要があります。
1日21時での850hPaでの風を見てみると、339K以上の湿った南よりの風にて流入してきています。
2日9時の状態でも西よりや南よりと風向の変化はあるものの、暖湿空気の流入には変化はありません。
また前線が近くにあり、前線面に乗り上げることで付近では上昇流が発生していると考えることができます。
山陰沖では地形は影響せず、上空の寒気も500hPaで-6℃程度と寒気が影響しているとはいえないため、対象から外れます。
次に四国。
まず、地上天気図での降水量の極値は、標高の山地付近に位置していますので、上昇流の発生がこれに影響しているということが判断できますね。
山陰沖同様、南よりの風も顕著で時間の経過ととも強まっています。
上空の寒気は-4℃程度と降水に影響しているとは考えにくい。
四国沖では前線から離れていることや図から台風のアウトバーンは判断ができないことから対象からはずれます。
よって答えは山陰沖が「イ、エ」、四国が「イ、オ」となります。
問2(4) 三陸沿岸の低気圧
問2の(4)です。
気象業務支援センター
問2の(4)の①です。
三陸沖の低気圧の予想値が2日9時の時点でどこにあるかという問題。
気象業務支援センター
2日21時には低気圧の位置が示されていますのでその位置を図7及び図10に転記してみます。
すると、地上低気圧中心は上昇流の極値である-133hPa/hに近いところにあると確認できます。
相当温位では集中帯付近に位置していますが、関係性がわかりくい。
そのため上昇流の位置を判断基準として等温線も考慮しながら時間をさかのぼると、2日09時では赤点線の×に極値があると予想できます。
あとはこの地点の緯度・経度を読み取れば答えとなります。
北緯37(36,38)°、東経134(133,135)°です。
問2の(4)の②です。
2日21時での前線の作図です。
まずこの日時での500hPaでの強風軸は地上低気圧の北に位置し、850hPaでの暖域も南にかなり広い範囲に存在していることから、この前線はまだ閉塞していないと考えられます。
つまり温暖前線と寒冷前線のみの作図になります。
850hPaでの等相当温位線集中帯の南縁を参考として線を引くと図のようになりますね。
気象業務支援センター
あとは地上低気圧での気圧の谷に沿って微修正しながら前線を滑らかに引くと解答図のようになります。
気象業務支援センター
問2(5) 高相当温位域の分布の変化
問2の(5)です。
気象業務支援センター
まず問題文が長いですが、意味わかりましたでしょうか。
簡単に言えばなぜ高相当温位域が時間とともに変化しているかを説明せよ。
というもの。
気象業務支援センター
確かに24時間後にかけて、342K~345Kの台風北東側にある高相当温位域は細長くのびています。
ではなぜこの形になったのか。
何もなければ形が変形することはありませんが、実際には形が変形しています。
理由として考えられる気象要素はなんでしょうか。
お気づきの方も多い方と思いますが。
それは、風。
もし風が細長くなる方向へ吹いていれば、対象範囲での形も変わりますよね。
図をみると時間がたつにつれ南西風が強まり、北東へ運ばれていることが読み取れます。
ではなぜ風が強まったのか。
それは最初に考えたトラフAが接近し、前線上に低気圧が発生・発達したから。
低気圧は反時計回りの風のため、発達に伴い南西風が強まるのも理解できます。
まとめると「トラフAの接近に伴い、前線上に低気圧が発生・発達し、(気圧傾度が増すことにより)前線の南側で南西風が強まり、(北上する)台風周辺の暖湿な空気が北東方向に運ばれるため。」となります。
この問題は前問までの総合力が問われる問題なので、難しいと思います。
私なら部分点ねらいで一旦飛ばすかなw
問3
気象業務支援センター
問3(1) 線状降水帯の速さ
問3の(1)です。
気象業務支援センター
降水帯の移動速度をエコー図から求めます。
降水量20mm/h以上というのは黄色で着色された箇所。
2日14時、15時での浜松に近い黄色着色の東側は×の位置になるかと思います。
緯度1°分は約110kmです。
つまり、×の移動距離を定規を使って計算すると、約52km。
解答は5km刻みなので50(45,55)kmとなります。
問3(2) 等温線の作図
問3の(2)です。
気象業務支援センター
21℃等温線の作図です。
気象業務支援センター
地上実況図には20℃及び22℃の等温線が描かれており、その間21℃の等温線を作図していきます。
両端は枠線まで到達するとのこと。
今回は右側で等温線の間隔が狭いので、そこから考えた方がわかりやすそうですね。
等温線の間隔が広くなるところで線の引き方に迷うかもしれませんが、1本のみで引こうとすると、図のように通る以外引くことができません。
図のように21℃より高いところを赤丸、低いところを青丸としてみると理解しやすいかもしれませんね。
あとは滑らかに線をつなぐと解答のようになるはずです。
気象業務支援センター
問3(3) 気温と風の特徴
問3の(3)です。
気象業務支援センター
シアーラインの特徴についてです。
気象業務支援センター
50kmの範囲というのは概ね赤枠の範囲。
まず気温についてですが、南東側は約22~24℃、北西側は約20~22℃と南東側の方が相対的に高温ということがわかります。
またこの範囲では温度傾度が比較的高くなっていることも読み取れます。
次に風。
南東側では南よりの風、北西側では西よりの風で南東側の方が相対的に強く風が吹いていることがわかります。
またシアーライン付近で風が収束していることもわかりますね。
これらをまとめると気温は「シアーラインの南東側は相対的に高温で、北西側は低温で温度傾度がやや大きい。」、風については「シアーラインの南東側は南よりの風が相対的に強く、北西側は西よりの風が弱く、シアーライン付近で風が収束している。」となります。
解答のポイントは南東と北西で対比できているか、温度傾度が大きい、風が収束しているという表現が記載されているかだと考えます。
問3(4) 高層風時系列図
問3の(4)です。
気象業務支援センター
問3の(4)の①です。
まず風の変化からシアーラインの通過時刻を読み取ります。
気象業務支援センター
読み取るのは最下層0.3kmの位置。
問題文から通過したと考えられる最初の時刻と記載あるので、それぞれの地域で、風向が変化した最初の時刻を読み取ればいいわけですね。
まず名古屋では13:20を起点に風向が南よりから北よりに変化、静岡では15:40分を起点に南よりから西よりに風が変化していることがわかります。
ちょうど青丸のところです。
答えは、名古屋が13時20分、静岡が15時40分となります。
問3の(4)の②です。
次は風の鉛直分布が寒気移流の箇所。
対象は0km~1.5km
寒気移流は上空に向かって風が反時計回りに回転しているところなので、その箇所を探せばいいわけですね。
それは図の青枠の範囲。
答えは、名古屋が13時20分~15時00分、静岡が17時00分~19時40分となります。
問3(5) 気温や風の変化
問3の(5)です。
気象業務支援センター
問3の(5)の①です。
前線の通過時刻を読み取る問題です。
気象業務支援センター
問題文には不連続な変化が4回見られそのうち2回は前線、残り2回はメソスケールの現象とあります。
先ほどの問題でまず静岡でのシアーラインの通過は15時40分でした。
浜松でも比較的近い時間に通過したと考えられます。
図14を見ると、15時付近で気温の低下、平均風速の減少、が見られます。
シアーラインが通過する北西側では気温が下がり、風速が弱まるということを言及していましたので、この気象現象と合致しています。
つまり、15時の気象変化は前線ではなく、シアーラインによるものなので解答から外れます。
一方前線は問2(2)(4)で考えたように9時、21時に静岡付近にあり、前者は停滞前線が南から北上し通過、後者は寒冷前線が西から東へ通過と考察しました。
前者の停滞前線通過すると南よりの暖かく湿った風が浜松に流れ込み気温が上昇します。
また寒冷前線が通過すると南よりから西よりの風に変化し、気圧が下がると考えられます。
これらに該当する時間を探すと、答えにたどりつくことができます。
答えは1回目、前線の種類が停滞前線(温暖前線)で7時20分、2回目、前線の種類が寒冷前線で21時30分となります。
問3の(5)の②です。
前線の通過以外で2回メソスケールの現象があると記載ありました。
その時刻は①で考えた時刻とその後、気温が上昇し、南よりの風に変化した時刻になります。
答えは1回目が15時00分、2回目が19時00(10)分です。
問3(6) シアーラインの仕組み
問3の(6)です。
気象業務支援センター
穴埋め問題です。
全問までのシアーラインの考え方をふまえ問題を解いていきましょう。
シアーライン付近では風が①収束しており、シアーラインの②北西側の③冷気プールに乗り上げる形で④上昇流が生じていたと考えられます。
これにより組織的な対流雲が発生・発達し線状の降水帯が維持されるとともに、降水粒子の蒸発等により冷気プールも維持されることになります。
そして時系列を見ると、最初に温暖前線が通過その後、シアーラインによる気温・気圧・風向の変化が起こり、最後に寒冷前線が通過していました。
つまり線状の降水帯の発生した場所は温暖前線と寒冷前線の間の⑤暖域であったと推測できます。
問3(7) 防災気象情報
問3の(7)です。
気象業務支援センター
最後の穴埋め問題です。
図14によると、浜松では1時間降水量の最大値は16時30分から17時30分までの1時間で①48mmの②激しい雨が降り、降り始めからの雨量が多くなりました。
このような土砂災害が発生するおそれがある状況において高齢者等避難の警戒レベルに相当するレベル③3土砂災害④警報が発表されます。
さらに土砂災害のおそれが高くなった状況においては、危険な場所から全員避難する必要のある避難指示の警戒レベルに相当するレベル⑤4土砂災害⑥危険警報が発表されます。
気象庁 | 気象業務はいま 2026 | 特集1 新たな防災気象情報
2026年5月以降大雨・土砂災害・河川氾濫・高潮においてレベル1~5の警戒レベルで避難行動と直結されることになりました。
簡単にいうと、いままでは大雨警報が出た→これは警戒レベル何相当?→レベル3相当だったものが、レベル3大雨警報が出た→最初からレベル3とわかるという方向に整理されました。
これにより警報・注意報だけではわかりにくかったものが、レベルを表示することで危険度が一目でわかるようになったことが最大のメリット。
気象庁 | 気象業務はいま 2026 | 特集1 新たな防災気象情報
ただしレベル3大雨警報がでたからといって自治体が警戒レベル3高齢者等避難を必ず発令したという意味ではないということは注意してください。
あくまで警戒レベル相当情報で自治体の避難情報とは別になりますので。
今後このあたりも気象予報士試験で出題されるかもしれませんので、頭の片隅にはおいておくことをおすすめします。

第66回実技1_パターン別分類表
| 第66回実技2 | ||||
| 大問 | 設問 | 設問テーマ | 主 | 副 |
| 問1 | (1) | 台風・停滞前線・地上実況の概況文の穴埋め | B | A・H |
| (2)① | 台風中心の両側における赤外画像の雲域比較 | A | C | |
| (2)② | 水蒸気画像から台風盛衰に関わる特徴を特定 | A | E・C | |
| (3)① | 停滞前線と850hPa等温線・等相当温位線の対応 | D | C・A | |
| (3)② | 状態曲線から絶対安定層上端・自由対流高度を読む | F | A | |
| (3)③ | 対馬海峡から東日本へ広がる雲域の形成要因 | E | F・C・H | |
| 問2 | (1)① | 500hPaトラフAの24時間予想位置を作図 | I | H・C |
| (1)② | トラフと結びつく地上低気圧の予想経度 | H | C | |
| (2)① | 停滞前線の12・24時間予想位置を解析 | H | D・C | |
| (2)② | 予想前線の強弱を風・相当温位から説明 | H | D・E | |
| (3) | 山陰沖・四国の降水量増大要因を選択 | E | H・C | |
| (4)① | 三陸沖の地上低気圧の12時間予想位置 | H | C | |
| (4)② | 24時間後の地上前線を作図 | I | H・D・C | |
| (5) | 台風・トラフ・前線・低気圧に伴う高相当温位域と風の予想 | H | C・E | |
| 問3 | (1) | レーダーから線状降水帯の東進速度を計算 | G | C |
| (2) | 地上実況図に21℃等温線を作図 | I | A・C | |
| (3) | シアーラインB両側の気温・風の特徴 | D | A・C | |
| (4)① | 高層風時系列からシアーライン通過時刻を推定 | G | D・C | |
| (4)② | 下層風の鉛直分布から寒気移流期間を特定 | G | F | |
| (5)① | 地上時系列から総観スケールの前線の種類と通過時刻 | G | D | |
| (5)② | シアーライン・線状降水帯による残りの急変時刻 | G | D | |
| (6) | 組織的対流雲・線状降水帯の維持機構を穴埋め | E | D・F・B | |
| (7) | 短時間強雨と新しい土砂災害防災気象情報の穴埋め | B | E・G | |
今回の問題を大問ごとに分類すると、上の表のようになります。
実技試験は毎回テーマが違って見えますが、問われ方には共通パターンがあります。
過去問演習で大切なのは、解答を覚えることではありません。
「この問題はどのパターンだったのか」
「どの図を優先して見るべきだったのか」
「どの問題を確実に取り、どの問題を深追いしないべきだったのか」
まで振り返ること。
特に、解説を読めば理解できるのに、初見問題になると手が止まる方は、知識不足ではなく「解く順番」が整理できていない可能性があります。
実技試験で初見問題に迷わないための9つの解法パターンと、75分で得点を拾うための「捨てて取る」判断プロセスは、以下の記事で詳しく解説しています。
※A〜Iの各パターンの意味や具体的な使い方は、リンク先の記事内で詳しく解説しています。
初見問題で迷わないための考え方を整理したい方は、ぜひ参考にしてみてください。
気象予報士実技試験|合格者の思考法_「捨てて取る」速攻判断プロセス完全マニュアル!
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まとめ
皆さんお疲れさまでした!
いかがだったでしょうか。
個人的には、台風・低気圧・シアーラインとみる資料も多い上、前後の問題が関係しあいながら解いていくバランスの良い問題構成だった印象です。
所々での難問や作図に加え、問題のボリュームも多かったため最後まで解ききれなかった方も多いことでしょう。
一度考え始めると、時間を溶かしてしまうため、時間配分は考えながらあるとろで見切りもつける力も必要になってきます。
何度も繰り返し解く練習をしながらスピードアップする技術も身に着けていきましょう。
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