
【5分で読める!】千里の道も一歩から。天気や気象がより面白くなる厳選本8選のご紹介!
問1 気圧の高度分布
気象業務支援センター
ポイント解説
気圧分布は0kmで約1000hPa、5kmで約500hPa、10kmで約250hPa、15kmで約125hPaとあります。
高度が5km上昇するごとに気圧は1/2。
この問題では、大気全体の質量の99.9%が含まれる地上からの平均的な高度を計算します。
99.9%ということはその高度より上空には0.1%の質量。
つまり地上が1000hPaであれば、1hPaの高度を見つければよいことになります。
5km毎に気圧が半分になるため、
1000→500→250→125→62.5→31.25→15.625→7.8125→3.90625→1.953125→0.9765625
10回半減でほぼ 1 hPa 。
高度=5km×10=50km。
この高度に近い選択肢が答えになります。
よって解答は③です!
問2 持ち上げ凝結高度
気象業務支援センター
ポイント解説
持ち上げ凝結高度とその時の空気塊の温度を求める問題です。
まず、問題文から地上での空気塊の気温は25℃、高度3kmで気温は5℃とあります。
その差20℃。
つまり乾燥断熱減率と湿潤断熱減率を組み合わせて20℃になる高さを考えればよいことになりますね。
持ち上げ凝結高度をAとすると、
20℃=Akm×10℃/km+(3km-Akm)×5℃/km。
つまりA=1kmです。
またこの高さでの空気塊の温度は、1kmと乾燥断熱減率を使えば簡単。
温度=25℃-10℃/km×1km=15℃です。
よって解答は②です!
問3 飽和水蒸気圧と飽和混合比
気象業務支援センター
ポイント解説
(a)
飽和水蒸気圧は、温度だけで決まり、気圧にはほとんど依存しません。
気温が同じ 5℃ なら850 hPaでも800 hPaでも飽和水蒸気圧は同じです。
答えは×です。
(b)
飽和混合比は、同じ気圧なら温度が高いほど大きくなります。
10℃は5℃より飽和水蒸気圧が大きいので、飽和混合比も大きくなります。
答えは〇です。
(c)
飽和混合比は数式で表すと、Ws=0.622×es/p
esは飽和水蒸気圧、pは空気塊の気圧です。
同じ温度なら飽和水蒸気圧 es は同じ。
このとき、気圧が高い方が飽和混合比は小さくなりますね。
答えは×です。
よって解答は④です!
問4 水滴の成長
気象業務支援センター
ポイント解説
(a)
凝結過程では、半径 r の増加率はおおむねdr/dt∝1/r の形になり、小さい水滴ほど半径の増え方が大きくなります。
答えは〇です。
(b)
衝突併合では、大きい水滴ほど落下速度が大きくなり、小さい水滴を取り込みやすくなるため、むしろ成長は加速しやすくなります。
答えは×です。
(c)
暖かい雨では、衝突併合がうまく進めばより短時間で降水に至ります。
特に積雲・積乱雲では数十分程度で雨粒ができることもあります。
答えは×です。
(d)
一般に雨滴の直径は せいぜい数 mm 程度で、10 mm超は維持ができません。
答えは×です。
よって解答は③です!
問5 温室効果の原理
気象業務支援センター
ポイント解説
(a)
地球は全体として放射バランスしているため、大気上端からの黒体放射量は地球が受け取る放射量に等しくなります。
答えは正です。
(b)
単位時間・単位面積当たりに放射される全エネルギーはステファンボルツマンの法則より、
I=σT4で表されます。
σはステファンボルツマン定数。
答えは正です。
(c)
大気上端の赤外放射が地球が受け取る放射量と同じなら、大気の温度は大気がない場合の地表面温度T0と同じとなります。
答えは誤です。
(d)
地表面からの黒体放射量=地表面が受け取る太陽放射量+大気からの長波放射量なので、
σTg4=σT04+σT04=2σT04
Tg=21/4T0>T0
答えは誤です。
よって解答は②です!
問6 地衡風
気象業務支援センター
ポイント解説
地衡風についての問題です。
地衡風を式で表すと、V=-1/2ΩsinΘρ×ΔP/Δn
ρは空気の密度、ΔPは気圧差、Δnは距離です。
【5分で読める!】地衡風とは何か?仕組みと特徴を図解でわかりやすく解説!
次に、問題文の値を使用して北緯30°と北緯45°での地衡風を求めます。
V北緯30°=100m/s=-1/2Ωsin30°ρ×4/ΔY30=-1/Ωρ×4/ΔY30
V北緯45°=100m/s=-1/2Ωsin45°ρ×4/ΔY45=-1.4/2Ωρ×4/ΔY45
この2つの式使うと、
1=1.4/2×ΔY30/ΔY45
ΔY30/ΔY45=2/1.4=1.42≒1.4
よって解答は④です!
問7 東西風の西風成分
気象業務支援センター
ポイント解説
この問題は温度風で考えることができます。
【5分で読める!】温度風とは何か?仕組みと特徴を図解でわかりやすく解説!
簡単な覚え方は、北半球では、北ほど低温なら、上空に行くほど西風が強まる、南半球では北ほど高温なら、上に行くほど西風が強まるです。
まずアから。
アの周辺は北の緯度程、高温。
南半球なので、これは上空ほど西風が強まります。
つまり正。
イの周辺は北の緯度程、低温。
南半球では上空ほど西風が弱まります。
つまり負。
ウの周辺は北の緯度程、高温。
南半球なので上空ほど西風が強まります。
つまり正。
エの周辺は北の緯度程、低温。
北半球では上空ほど西風が強まります。
つまり正。
よって解答は①です!
問8 発達期の温帯低気圧
気象業務支援センター
ポイント解説
(a)
発達期の温帯低気圧では、高温域では 南よりの風 による暖気移流、低温域では 北よりの風 による寒気移流となり 、高温域で上昇流、低温域では下降流が発生します。
【5分で読める!】温帯低気圧とは何か?仕組み・前線・天気の変化を図解でわかりやすく解説!
答えは×です。
(b)
温帯低気圧は、一般に上層の谷、トラフの前面(東側)で発達しやすいです。
答えは〇です。
(c)
温帯低気圧は傾圧不安定により発達し、低緯度側の暖気を高緯度へ、逆に高緯度側の寒気を低緯度へ運んで、南北の温度差を小さくするはたらきを持ちます。
答えは〇です。
(d)
温帯低気圧の基本的な発達要因は傾圧不安定、つまり南北の温度差をエネルギー源にして発達するというもの。
水蒸気の凝結による凝結熱は不可欠ではありません。
凝結熱が不可欠なのは熱帯低気圧です。
【5分で読める!】台風とは何か?仕組み・発生メカニズムを図解でわかりやすく解説!
答えは×です。
よって解答は⑤です!
問9 積乱雲
気象業務支援センター
ポイント解説
(a)
孤立した積乱雲(単一セル)の寿命は、10〜20分ではなく、 30分〜1時間程度 です。
答えは×です。
(b)
積乱雲が衰える主な理由は、降水粒子の重み、雨滴の蒸発や氷の融解による冷却による下降流の強化で、上昇流が弱められるからです。
答えは〇です。
(c)
マルチセル型は、孤立した積乱雲よりも、むしろ鉛直シアーが大きいときにできやすいです。
鉛直シアーがあることで、新しいセルが次々に発生しやすくなります。
答えは×です。
(d)
下降流が地面付近で広がってできるガストフロントが、周囲の暖湿気を持ち上げ、新しい積乱雲が次々に生まれます。
答えは〇です。
よって解答は③です!
問10 成層圏のオゾン
気象業務支援センター
ポイント解説
(a)
成層圏では、オゾンが紫外線を吸収して加熱されます。
夏半球は日射が強く、紫外線の吸収による加熱も大きいため、夏極側ほど高温になりやすくなります。
答えは〇です。
(b)
オゾンは主に、一年中太陽光があたる低緯度で多く生成されます。
その後、ブリュワードブソン循環により高緯度へ運ばれて蓄積しやすくなります。
答えは×です。
(c)
北半球の中高緯度のオゾン全量は冬から春に多くなります。
冬は西風が顕著となりプラネタリー波の活動が増すことが影響しています。
答えは〇です。
(d)
極渦が強いと外からの暖気流入が少なくなり成層圏がより低温になりやすくなります。
その結果、成層圏へ輸送されるオゾン量が減りオゾンホールが発達することにつながります。
答えは×です。
よって解答は②です!
問11 エルニーニョ現象
気象業務支援センター
ポイント解説
(a)
エルニーニョ時は、ペルー・コロンビアなど南米北西部では海面水温が高くなりやすく、気温も高めになりやすいです。
平年に比べ低いとしている問題文は間違いですね。
答えは×です。
(b)
インドネシア~オーストラリア北部は、エルニーニョ時に対流活動が弱まり、少雨傾向になりやすいです。
答えは×です。
(c)
エルニーニョ時、東風が弱まり対流活動の活発域は東に移っています。
東風が弱まると亜熱帯高気圧も平年より弱まります。
これにより亜熱帯高気圧の一部である太平洋高気圧の日本への張り出しは弱まり、気温が低く日照時間も少なくなる傾向になります。
答えは×です。
(d)
エルニーニョになると、冬には偏西風の蛇行が大きくなり、日本付近では北を通るため寒気が流れ込みにくく暖冬になりやすくなります。
答えは〇です。
よって解答は⑤です!
問12 罰則の適用
気象業務支援センター
ポイント解説
(a)
警報事項の利用者への未伝達は罰則の対象ではなく、業務上の義務違反として整理される内容です。
警報事項を伝えなかったこと自体は問題ですが、罰則が適用される事例とはされません。
答えは×です。
(b)
改善命令違反は重い違反なので、罰則の対象になります。
答えは〇です。
(c)
予報業務のうち、現象の予想は気象予報士が行うべき部分。
それを気象予報士以外に行わせるのは違反で、罰則の対象になります。
答えは〇です。
(d)
予報業務の範囲変更は、勝手にやってよいものではなく、認可が必要です。
無認可で変更して業務を行えば、罰則対象になります。
答えは〇です。
よって解答は①です!
問13 気象予報士
気象業務支援センター
ポイント解説
(a)
気象庁長官に届け出を行うのは気象予報士ではなく、予報の許可を受けようとする者になります。
答えは×です。
(b)
気象予報士の登録証を事業所に掲示する義務はありません。
答えは×です。
(c)
気象予報士でなければならないのは、現象の予想を行う部分ですね。
すでに発表された天気予報についての解説は、必ずしも気象予報士でなくてもできます。
答えは〇です。
(d)
気象予報士が1名以上置かれており、2週間以内に基準に適合する措置を取れば予報業務を継続することができます。
ちなみに、気象予報士の設置基準は8時間以下の場合は2人、8時間を超え16時間以下の場合は3人、16時間を超える場合は4人です。
答えは×です。
よって解答は⑤です!
問14 気象観測
気象業務支援センター
ポイント解説
(a)
農園内の苗木の間に温度計を設置する場合は、特殊な環境によって変化した気象のみを対象とする観測に該当し、観測の技術上の基準に従う必要はありません。
答えは×です。
(b)
研究目的の観測は、観測の技術上の基準に従う必要はなく届出対象ではありません。
答えは×です。
(c)
スキーを運営する事業者がホームページで気温を掲載する場合、観測成果を発表するための観測となるため、届出が必要になります。
答えは〇です。
(d)
列車の安全な運行に利用するための降水量の観測施設の設置は災害の防止に利用するための観測にあたり、国土交通省令で定める技術上の基準に従って観測しなければなりません。
答えは〇です。
よって解答は④です!
問15 気象業務法
気象業務支援センター
ポイント解説
(a)
警報は、気象業務法で重大な災害の起こるおそれのある旨を警告して行う予報と定義されています。
答えは〇です。
(b)
特別警報は、予想される現象が特に異常で、重大な災害の起こるおそれが著しく大きい場合に発表される、という趣旨で規定されています。
答えは〇です。
(c)
気象庁から特別警報の通知を受けた都道府県の機関は、直ちにその通知された事項を関係市町村長に通知しなければならない義務とされています。
答えは〇です。
(d)
気象業務法において特別警報の基準を定めようとするときは、気象庁はあらかじめ関係都道府県知事の意見を聴かなければならないとされています。
答えは〇です。
よって解答は⑤です!
第56回気象予報士試験一般知識はこれで終わりです。
皆さん、お疲れさまでした!
最後までお読みいただきありがとうございます!















