第62回 気象予報士試験 一般知識

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問1 地球大気の鉛直構造

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ポイント解説
(a) 赤道付近では高度15kmの気温は最も低
  くなります。というのも、赤道付近では
  高温で、ハドレー循環の影響で対流圏の
  高さが他の緯度に比べて高なります。
  対流圏では気温が6.5℃/kmで減少し
  ますので、高さの高い箇所の気温が
  低くなるんですね。答えは〇です。

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一般気象学p251



(b) 移動性高気圧や温帯低気圧によっても
  対流圏の高さは変化します。高気圧の
  場合であれば、高度が高くなりますし、
  温帯低気圧によってトラフが迫っている
  場合であれば、高度が低くなります。
  答えは×です。

(c) 成層圏突然昇温などで、対流圏のプラネ
  タリー波が成層圏に伝播する場合など
  鉛直方向に大規模な大気の運動が発生
  します。北半球の冬極では低気圧性循環
  である西風が強く吹きますが、プラネタ
  リー波が伝わることにより西風が弱まり、
  極渦が崩れます。このとき空気が上層から
  下層に断熱圧縮されることで気温が上昇
  することになるんですね。
  答えは×です。

(d) 熱圏では紫外線やX線を吸収し、光電離
  することで電子を放出しイオン化して
  います。そのため中間圏より自由電子の
  数密度が多くなります。
  答えは〇です。

よって解答はです!

問2 未飽和の空気塊

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ポイント解説

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図で考えてみましょう。

高度Aには周囲の温度aよりも4℃低いa-4℃の
空気塊があります。

そして高度Bまで下降すると、周囲の温度と
空気塊の温度が同じになるんですね。

周囲の温度と等しくなるとそれ以上は高度が
がらず上下に振動することが考えられます。

ここで、周囲の温度は0.6℃/100m、4℃低い
空気塊の温度は未飽和の空気なので乾燥断熱減
率1℃/100mで上昇していくことを考えると、
数式はx+0.6×y/100=(x-4)+1×y/100と
なります。

この式からy=1000mを導くことができます


よって解答はです!

問3 水蒸気の混合比

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ポイント解説
(a) 混合比qは水蒸気g/乾燥空気gで表すこと
  ができます。BからCの間で凝結すると
  いうことなので、空気中の水蒸気の一部
  がなくなることを意味します。
  つまりqA=qB>qCとなりますので間違い
  ですね。答えは×です。

(b) 温位Θは乾燥断熱変化では保存、湿潤断
  熱変化では保存されないことは大丈夫
  でしょうか。AからBまでは乾燥断熱変
  化、BからCまでは湿潤断熱変化となり
  ますので、ΘAB<ΘCとなります。
  答えは×です。

(c) 相当温位Θeについては温位とは異なり
  乾燥断熱変化、湿潤断熱変化どちらも
  保存され一定となります。
  つまりΘeA=ΘeB=ΘeCとなりますね。
  答えは〇です。
  温位の保存や相当温位の保存ってなん
  だよ。って思われている方はこちらも
  確認してみてくださいね。

【5分で読める!】相当温位とは何か?考え方を気象予報士がわかりやすく解説!


よって解答はです!

問4 エーロゾル

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ポイント解説
(a) 大気中に浮遊しているエーロゾルには
  陸地から吹き上げられた土壌粒子、海面
  のしぶきから形成された海塩粒子、火山
  噴火により大気中へ放出された粒子、
  自動車や工場など人間活動で放出された
  汚染粒子などがあります。

  その個数は海洋では109/m3と陸上の
  1010/m3比べ少なく、大きさは一般的に
  半径1μm未満のエーロゾルに対して海塩
  粒子は半径20μmの巨大核が存在して
  おりとても大きいものも含まれます。
  答えは〇です。

(b) 例えば食塩などは相対湿度76%と100%
  未満で食塩水の水滴として存在できます。
  これは化学物質が解けた水に対する飽和
  水蒸気圧が純粋のそれにくらべ低いとい
  う性質があるためです。圧力が大きいと
  水蒸気を外に出そうという力が作用し、
  逆に小さいと水蒸気を取り込もうという力
  が作用するわけですね。

  ちなみに純粋な水に対する飽和水蒸気圧は
  20.6hPaですが、食塩が水にパンパンに
  溶け切ったした飽和溶液に対する飽和水
  蒸気は15.6hPaでとても小さいことがわ
  かります。答えは〇です。

(c) 氷晶核の個数は温度によっても異なります
  が、-10℃で10/m、-20℃で103/m3
  凝結核に比べかなり少なくなります。
  答えは〇です。

(d) 雲粒を早く成長するためには、飽和水蒸
  気圧が小さく、水蒸気を取り込もうという
  力を増やす必要があります。氷晶は水滴に
  くらべ、飽和水蒸気圧が小さいので早く
  成長するんですね。問題文は逆なので間違
  いになります。答えは×です。


よって解答はです!

問5 太陽放射と地球放射

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ポイント解説
(a) 図Aも図Bも0.3μmより以下の波長では
  吸収率が100%となり、地上には到達
  しないことがわかります。
  答えは0.3μm以下です。

(b) 図BではH2Oと記載のある、波長での
  吸収率が図Aに比べ大きくなっています。
  答えは水蒸気です。

(c) 地球放射の吸収については水蒸気や二酸
  化炭素が関係しています。特に二酸化
  炭素は人間活動によって排出されている
  ことが認められています。人間活動は
  対流圏内で行われていますので、図Bは
  大気上端から地表までということになり
  ますね。答えは地表面です。


よって解答はです!

問6 気温傾度

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ポイント解説
温度移流について考える問題です。

温度移流は暖気移流か寒気移流かどちらか
しかなくある地点に暖かい風が流れ込ん
できていたら暖気移流、逆が寒気移流です。

今回の場合は冷たい空気が地点Aに流れ込
んできていることは図を見た瞬間にわかり
ますで寒気移流ですね。ということはbの
答えにはマイナスがつくことになります。

はい、ここまではよいでしょうか。

さて、まずaの東西における気温傾度につ
いて考えます。

地点Aを挟む10℃と14℃の東西の距離は、
交差角が30°とわかっていますので
40km×2=80kmですね。

そしての距離で4℃変化しますので
a=4/80=0.05℃/kmとなります。

次に気温の変化率を求めます。

西風5m/sを●km/hに直すと18km/h
ですね。

bの答えの単位は℃/hなので、aの答えに
西風の風速をかけると同じ単位になること
がわかります。

よってb=0.05×18=0.9でマイナスを
つけると-0.9℃/hが答えになります。

解答はです!

問7 平均気温の分布

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ポイント解説
この問題を解くにあたっては温度風の考え方
が必要になります。

温度風は実際の風を表現しているのでなく、
ある層間(今回であれば850hPaから500hPa)
の平均的な温度分布を表すのに便利な手法です。

まず与えらえている850hPaと500hPaの地衡
風から温度風ベクトルとこうなります。

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そして、北半球では温度風の向かって右手が
左手より高温になる性質がありますので、
それを表現してみると、東に行くほど温度が
高くなっていることがわかります。

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ここでは青から赤、色が濃くなるにつれて温度が
上昇していると考えてください。そうすると答え
は②か③に絞られます。

温度風の関係から西の端、東の端では温度は
あまり変化はなく、ほぼ一定であることが考え
られますので、この箇所で下降、上昇している
③は間違いになります。

よって解答はです!

問8 地球大気の風や温度

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ポイント解説
(a) ハドレー循環の下降流域は年度を通して
  みると、南北とも30度より低緯度になり
  ます。よって緯度40度から50度とする
  問題文は間違いとなります。
  答えは×です。

(b) 傾圧不安定波の水平スケールは3000km
  ~5000km程度ですので、10000km以上
  という説明は間違いになります。
  答えは×です。

(c) フェレル循環はハドレー循環と極循環に
  挟まれた間接循環になります。高温域で
  下降し低温域で上昇するのが特徴になり
  ます。答えは〇です。

よって解答はです!

問9 積乱雲

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ポイント解説
(a) 積乱雲の寿命は1時間未満で正しいのです
  が、水平スケールは数kmから数十kmと
  なりますので1km未満ではありませんね。
  答えは×です。

(b) 空気塊が浮力により自力で上昇するよう
  になるのは持ち上げ凝結高度ではなく、
  自由対流高度です。持ち上げ凝結高度は
  雲底高度ともいわれ、雲ができ始める
  高度ですね。このあたりはしっかり理解
  しておきましょう。
  答えは×です。

(c) 雨粒の蒸発やあられ融解などにより冷却
  された空気が積乱雲の下にたまり冷気
  プールができます。周りより冷たい空気が
  たまっているので局地的に高気圧が発生
  することになります。
  答えは〇です。

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問10 中層大気の気温と循環

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ポイント解説
(a) オゾンは低緯度で生成・蓄積され高緯度に
  運ばれます。これはブリュワードブソン
  循環という成層圏下部で起こる大気循環に
  影響されています。
  答えは×です。

(b) 1月の北半球における東西風は成層圏で
  西風で、中間圏でも西風です。東風と
  なるのは100km以上なので中間圏より
  さらに上空です。
  答えは×です。

(c) 成層圏突然昇温は上層より昇温が始まり
  ます。これは成層圏上層での空気密度が
  下層より小さく、成層圏大気が引き下
  ろされることによる断熱圧縮で温度上昇
  が起こるため、気温の上昇は上層より
  おこることになります。
  答えは×です。

よって解答はです!

問11 地球温暖化

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ポイント解説
(a) アルベドは入射光と反射光のエネルギー
  の比で地球のアルベドは0.3です。
  アルベドが高いほど太陽の光が反射さ
  れて宇宙に逃げてしまうため、地球の
  温度は低下することになります。
  答えは×です。

(b) 永久凍土には温室効果ガスであるメタン
  が含まれ、融解することで大気へ放出
  され温暖化の加速につながります。
  答えは〇です。

(c) 対流圏では対流が起こりますので、火山
  灰は数週間で落下します。問題文の
  2~3年というのは間違いになります。
  答えは×です。

(d) 単位質量あたりの温室効果は二酸化炭
  素を1とするとメタンは25倍、一酸化
  二窒素は310倍、そしてフロンは数千
  から1万倍となり、フロンは少量でも
  地球大気に大きな影響を及ぼすことが
  わかります。答えは〇です。


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問12 気象庁長官の許可

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ポイント解説
(a) 予報を迅速に利用者に伝達する施設及び
  要員を有することについては許可を受け
  る要件にははいっていません。一方で
  予報業務の目的及び範囲に関わる気象庁
  の警報事項を迅速に受けることができる
  施設及び要員については必要ですので、
  覚えておくようにしましょう。
  答えは×です。

(b) 予報業務の許可の要件として予報資料の
  収集解析ができる施設及び要員を有
  することが必要になります。
  答えは〇です。

(c) bに記載の通り、解析の施設及び要員に
  ついても要件として求められています
  ので問題文の内容は正解となります。
  答えは〇です。

(d) 気象業務法第18条の2に「気象業務法
  の規定により罰金以上の刑にかけられ
  その執行をうけることがなくなった日
  から2年を経過していない者であると
  き」、または「許可の取り消しを受け
  その取り消しの日から2年を経過しない
  者であるとき」以外では許可を受ける
  ことができると記載があります。
  答えは〇です。

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問13 気象予報士

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ポイント解説
(a) 気象予報士試験に合格した者が気象予報士
  となるためには、気象庁長官の登録を受
  けなければなりません。承認ではないの
  で間違いになります。答えは×です。

(b) 住所の変更があった場合は遅延なく気象
  庁長官に届け出なくてはいけません。
  答えは〇です。

(c) 気象予報士が届け出るのではなく、事業
  所が届け出る必要がありますので間違い
  です。答えは×です。

(d) 問題文のとおりで、死亡した場合は遅延
  なく、気象庁長官に届け出なければなり
  ません。答えは〇です。


よって解答はです!

問14 気象業務法が規定する罰則

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ポイント解説
(a) 正当な理由がないのに届け出をして観測を
  している屋外に設置してある気象機器を
  壊してはいけません。答えは〇です。

(b) 教育や研究のために行う気象観測は技術
  上の基準に従う必要はなく罰則が適用さ
  れません。答えは×です。

(c) 登録検定機関による検定を受けた温度計
  などで観測した値をホームページに掲載
  することは、成果を発表するための気象
  の観測にあたります。これは技術上の
  基準に従って観測しなければなりません
  が、ホームページに掲示する際の届け出
  については規定がなく罰則は適用されま
  せん。答えは×です。


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問15 水防法の規定

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ポイント解説
水防法第10条に以下が記載されています。

気象庁長官は、気象等の状況により洪水、
津波又は高潮のおそれがあると認められ
るときは、その状況を(a)国土交通大臣
及び関係都道府県知事に通知するとともに、
必要に応じ(b)報道機関の協力を求めて、
これを一般に周知させなければならない。

国土交通大臣は、二以上の都府県の区域
にわたる河川その他の流域面積が大きい
河川で洪水により(c)国民経済上重大な
損害を生ずるおそれがあるものとして
指定した河川について、気象庁長官と
共同して、洪水のおそれがあると認め
られるときは水位又は流量を、はん濫
した後においては水位若しくは流量又は
はん濫により浸水する区域及びその水深
を示して当該河川の状況を(d)関係都道
府県知事に通知するとともに、必要に
応じ(b)報道機関の協力を求めて、これを
一般に周知させなければならない。


よって解答はです!

終わったー。皆さん、お疲れさまでした!

第63回 気象予報士試験 一般知識

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