ポイント解説
(a) ρdは乾燥空気の密度です。上空に行くと
空気が薄くなり気圧が小さくなりますよね。
1㎥の体積に占める質量の割合が小さい
ことを意味しています。密度は一定では
ないので×です。
(b) 500hPaでの気温は熱帯域のほうが極域より
大きく状態方程式からP=ρRTなので密度ρは
温度が大きいほど小さくなります。
(等圧面では熱帯域のほうが極域に比べ
高度が高いので熱帯域の温度が低くなるの
ではと思われた方おられるかもしれませんが、
極域の500hPaの温度と同じになるのは熱帯
域では300hPaくらいの高度まで上昇しない
と同じにならないんですね)
答えは〇です。
(c) 地表付近での水蒸気の密度ρvと乾燥空気の
密度ρdですが空気に含まれる水蒸気の量は
乾燥空気に比べとても小さいです。
答えは×です。
よって回答は④です!
ポイント解説
(a) 温位はある高さにある空気塊を1000hPaの
高さまで乾燥断熱変化までさせて、そのとき
の温度を絶対温度で表したものですね。
1000hPaより上空の空気塊であれば、
問題文の通りですが、1000hpaより低い
空気塊であれば温度は低くなりますよね。
答えは×です。
(b) 相当温位は温度と水蒸気の潜熱の合計です。
温位は温度のみで表されますので湿潤空気
の温位は相当温位より常に低いです。
答えは〇です。
(c) 乾燥空気塊が断熱的に上昇するだけであれ
ば、温位に変化はありません。
答えは〇です。
(d) 水蒸気を凝結させながら上昇するという
ことは湿潤断熱線に沿って上昇することを
意味します。湿潤断熱線に沿って上昇する
と乾燥断熱線と次々交差することになります
ので温位は上昇します。答えは〇です。
よって回答は③です!
ポイント解説
(a) 選択肢を見ると1月か7月のどちらかです。
南半球で上空50㎞付近が東風になっていると
いうことは南半球が夏ですね。
北半球が冬なので答えは1月です。
(b) 温度風の関係では南半球は東風であれば、
左手側が高温となります。なので南極側
ほど高温となります。
(c) 高度20~60㎞の成層圏が高温になるのは
オゾンの紫外線吸収に伴う加熱です。
よって回答は①です!
ポイント解説
(a) これは小さいです。
覚え方は「レイリーおじさん玉(粒子)小さい」
です。・・・ってなんか変なこと考えてま
せん??(笑)
(b) 散乱強度は波長の4乗に反比例します。
なので、波長が短いほど強く散乱される
ことになります。
(c) レイリー散乱は空です。波長の短い青は強く
散乱されるため、空気分子による太陽光の
散乱で空は青いんですね。
よって回答は②です!
ポイント解説
地上の気圧の大小を答える問題になります。
気圧が高いということは空気が重いので、
上空には冷たい空気があり、気圧が低いという
ことは空気が軽いので上空には暖かい空気
があることを意味します。地上から1000mの
平均気温を考えると、A<B<Cになっている
ことが図からわかります。
気圧はPA>PB>PCですね。
よって回答は⑤です!
ポイント解説
(a) 水溶性のエーロゾルを核として水蒸気が
凝結した水滴は飽和水蒸気圧は純水にくらべ
低いです。雨は前者ですね。
これはそのまま覚えてください。
答えは×です。
(b) 水溶性のエーロゾルが核となるのが最初なの
で、これは×です。
(c) 凝結過程のみでは1時間程度では成長しません。
答えは×です。
よって回答は⑤です!
ポイント解説
(a) 地衡風は等圧線に平行に、北半球では右手が
高圧となるように吹く風ですね。等圧線に
平行であるので答えは〇です。
(b) 北半球ではコリオリ力は風の進行方向に対し
て右向き。つまり北から南に向かって働く
力のことになります。答えは×です。
(c) 地衡風の風速は数式で記載すると、気圧傾度力
とコリオリ力のつり合いの式を変形し
V=ー1/ρ×ΔP/ΔZ×1/2ΩsinΘですね。
なんか式がややこしいけど問題を読むと、
気圧傾度と密度は等しいのでもはや緑部分は
気にしなくていいんですね。北緯30°と北緯45°
でVが大きくなるのはどちらでしょう。
1/0.5と1/0.7は前者である北緯30°が大きく
なりますね。答えは×です。
よって回答は③です!
ポイント解説
(a) 図の楕円が個々の降水セルを示しています。
これはマルチセル型ですね。
(b) VPは中層の風、VSは下層の風です。
中層の風で流されていくので長手は中層と
覚えておいてください。下層の風で上昇流が
生まれ新たな降水セルが生まれてきます。
(c) (b)の解説の通りです。
(d) 降水セルが生まれるのは下層の風が流れ込んで
くるところですね。つまり南側です。逆に北側
では降水セルは消滅することになります。
(e) (d)の解説の通りです。
よって回答は①です!
ポイント解説
まず答えにプラスとマイナスがありますが、これは
図から一瞬でわかります。相対的に冷たい空気が
Aに流れ込んできているので寒気移流を表していま
すのでマイナスです。
(実技でもよく出題されますので考え方をよく
理解しておいてください。)
次にAが1時間あたり何℃変化しているかを考え
ます。まず単位をそろえたいので、5m/sを
〇km/hに直します。これは18km/hですね。
次に温度移流は℃/hで表されるので、この単位が
最後答えにでてくればいんですね。
B点からC点までの温度差は2℃で距離は40km
あるので、20kmあたり1℃変化していることが
わかります。あとは速度をかけると、
1℃/20km×18km/h=0.9℃/hがでてきます。
寒気移流でマイナスなので答えは-0.9℃/h。
よって回答は④です!
ポイント解説
(a) 空気と海では熱を蓄えられる大きさが海のほうが
大きいので、等分ではないですね。
答えは×です。
(b) 海面水温の上昇割合は0.55℃/100年、地上
気温の上昇割合は0.74℃/100年なので水温の
ほうが上昇割合は小さいものの1/10には
なってないですね。答えは×です。
(c) これは問題文の通りで、海水の熱膨張と
氷床・氷河の融解が影響しています。
答えは〇です。
よって回答は④です!
ポイント解説
(a) 赤道付近の循環をみると、北半球の空気が
上昇し、南半球へ空気が下降している様子
が見られます。つまり北半球の空気が暖か
いとこのような循環になるため、北半球が
夏であることがわかります。
選択肢から6~8月ですね。
(b) Pの循環はハドレー循環と極循環である直接
循環の間にはさまれたフェレル循環で間接
循環ですね。
(c) Qの点では貿易風が吹いており、東風です。
東風は負の西風成分となります。
よって回答は③です!
ポイント解説
(a) これは〇です。(第12条の2 第1号)
(b) これは〇です。(第12条の2 第1号)
(c) 伝達の状況のみで伝達したものの氏名の
記録は不要です。答えは×です。
(d) 記録は2年間保存と定められているので答え
は×です。
よって回答は②です!
ポイント解説
(a) 気象庁長官の承認ではなく、登録です。
答えは×です。
(b) 気象庁長官に届け出るのは気象予報士本人で
はなく、予報業務の許可を受けようとする者
です。答えは×です。
(c) 解説を行うのであれば気象予報士でなくても
問題ありません。気象予報士に行わせなけれ
ばならない業務は「現象の予想」です。
答えは×です。
よって回答は⑤です!
ポイント解説
(a) 問題文の通りです。答えは〇です。
(b) 問題文の通りです。答えは〇です。
(c) 問題文の通りです。答えは〇です。
(d) 「することができる」ではなく、
「しなければならない」という義務です。
答えは×です。
よって回答は②です!
ポイント解説
災害が発⽣するおそれがある異常な現象を発⾒し
た者は,遅延なく,その旨を市町村⻑⼜は警察官
若しくは海上保安官に通報しなければならない。
通報を受けた警察官⼜は海上保安官は,その旨を
すみやかに市町村⻑に通報しなければならない。
通報を受けた市町村⻑は,地域防災計画の定める
ところにより,その旨を気象庁その他の関係機関
に通報しなければならない。
よって回答は②です!