皆さんこんにちは!気象予報士のyoshi.です。
気象予報士の試験日がどんどん近づいているけど、できるか不安。
実技試験に何度も落ちて、何をすれば合格できるのかよくわからないといった方もおられるのではないでしょうか。
私の場合、実技試験がダメであれば学科が次の試験で復活してしまうという状況にあったので、何としても受からなければという思いでした。
でも実技試験って勉強していると何が正解なのかよくわかなくなってきませんか。
作図に注力したらよいとか、学科の勉強は実技でも必要とか、過去問やるべしとか色々聞くけど結局今なにに注力すればいいんだ。って。
そんな時間が無くなって焦ってきている方のために、今からできる合格に確実に近づく実技試験のおすすめ勉強法をご紹介します。
実技試験の合格点
合格率5%といわれる気象予報士試験。
実技試験については実技1、実技2と75分の試験が1日に2回行われ、合格点は総得点数の7割と言われています。
極端に言えば1つが100点で、もう一つが40点でも実技試験に合格できるというわけです。
もちろん学科は合格しているという前提ですけどね。
ただこんな極端な方はおられないわけで、実技1.2どちらも70点以上を目指すというのが王道になります。
実技試験は年々難化傾向にあるといわれています。
それは受験者のレベルがあがってきていたり、過去の試験対策をしていると必然的に得点率があがるため、7割程度に抑えるためには試験問題を難しくしていかないといけないという面もあると考えられます。
ではどのように勉強していけばよいのか。
その鍵は合格点の内訳にあると考えます。
これを見ることで合格に向けて今何をすればよいかが見えてくるんですね。
合格点の内訳
過去4年の合格点とその点数内訳がこちらです。

受験回の難易度によっても変化しますが、実技試験では総得点の60%から70%以上が合格ラインとして設定されています。
そしてその点数配分は大きく①知識問題、②読み取り、計算問題、③記述問題、④作図問題とわけることができます。
①は学科の知識があれば、すぐ解くことができる問題。
問一のような穴埋め問題が代表的です。
②は試験の天気図、時系列図などから読み取ってとく問題。
緯度経度や温度移流、降水量などの読み取り問題。計算問題も含まれます。
③は天気図から擾乱を読み取り記述する問題。
④は前線解析や等圧線解析などの作図問題。です。
こうしてみると、明らかに②、③の得点配分が高いことがわかりますね。
合格するために必要な勉強法
では、近年での得点配分がわかったところで合格のポイントについて考えていきましょう。
この記事では実技にどうしても合格したいけど、あんまり勉強していないし時間もない。どうしよう。
という方に向けてアドバイスします。
まず①から③の総得点はどの受験回でも8割以上の得点割合がありますので、ここで高得点をとることを意識してください。
④の作図については天気図をしっかり読み解く技術やセンスもいりますので、実技試験直前でほとんど何もやっていないという方は作図問題はあきらめて他の問題に時間をかけ点数を取る方が有益です。
では勉強法についてです。
まず①については、こちらの記事の情報を頭にたたきこんでください。
問一の穴埋め問題に出る情報が概ね網羅していますので、全て覚えることができれば完答はできるはずです。
次に②については、実技試験の過去問を最低3年間分は目を通して、傾向をつかんでください。
そして時間の許す限り繰り返し何度も。
あまり勉強されていない方は過去問にもほぼ手をつけられていないことでしょう。
気象予報士の試験勉強をする際には、過去7年間を3周程度が理想ですが、最低3年間分は見ておかないと傾向がわからず、実際の試験に対応できませんし、あっという間に試験時間が足りなくなって終了です。
なので、今すぐ過去問のPDFを印刷してとりかかっていだだくことをおすすめします。
作図問題はわかればやってもよいですが、わからない場合は飛ばして時間確保を図りましょう。
そして③です。
気象予報士の実技試験を3年程度終えた方はこちらの記事で記述解答を覚えてください。
過去問を自分の手を動かして、解答してきた方なら、頭の中で問題も思い浮かぶはずです。
問題と紐づけながら、すぐ口に出して解答がいえる、又は書けるようになるのが理想です。
思い出せない方は、実際の過去問と照らし合わせながら覚えていってもかまいません。
目的は試験の際、気象用語や気象についての独特の言い回しを即座に頭の中から引き出すことですのでその点を意識しながら勉強してみてくださいね。
まとめ
実技試験での時間がない方への勉強法について解説してきました。
ご存じのように実技試験は学科試験が合格していないと、採点すらされません。
それゆえまずは学科試験を合格するということが必要になります。
逆に言えば、これは学科試験の知識がないと実技試験を解くことができないということを意味しているといっても過言ではありません。
この記事を見られている方は学科の知識はある前提で記載していますが、もし学科も不安という方は①から③だけでなく、学科の復習も平行して勉強するほうが効率的です。
今自分に何が足りていないかを客観的に見る力も合格へのポイントになろうかと考えます。
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