皆さんこんにちは!気象予報士のyoshiです。
気象予報士は難しいし、取得しても人数のわりに需要がないから生かせない。と思っている方も多いのではないでしょうか。
せっかくとった資格生かしたいですよね。
そんな方のために気象予報士を生かせる就職先、働き口を考えてみましたので一挙ご紹介します。
気象予報士の資格を持っている方は少なくとも気象には興味がある前提で記載しています。
年収や稼げるコツなども交えながら紹介していきますので、ぜひ参考にして気象予報士に興味を持ってい頂ければありがたいです。
気象予報士資格保持者におすすめ就職先
気象関連民間企業
まず最初に思いつくのはこれではないでしょうか。
ウェザーマップや日本気象協会など民間企業への就職です。実際に働いている気象予報士の方も多いですし、気象予報業務にもかかわることができ、自身のスキルアップにつながること間違いなしです。
予報業務許可をもっている事業者はたくさんありますので、近場の会社で就職を考えてみてもよいのではないでしょうか。
また、お天気キャスターなども民間企業からテレビ局などへの派遣の形でなることができます。
テレビ出演を希望されている方は挑戦してみてもよいのでは!?
フリーの気象予報士などは年収1,000万も可能です。
気象会社年収:約300万~600万

気象データアナリスト
気象データアナリストご存じでしょうか。
気象庁HPにも記載がありますが、気象データとビジネスデータを分析できる人のことです。
私も長く大手民間企業で働いていますが、気象影響で予定していた船便が遅延したり、製品を屋外で保管しており、雨の影響でさび補修が必要になったりと、あらかじめ気象状況がわかっていれば無駄なコストを発生させずにすんだのにということは多々あります。
現在も気象データアナリストの存在はほぼ知られていない一方でコストダウン、リードタイム短縮などの企業目標を達成するためには必ず必要な存在になると考えています。
今後需要はかならず増えていくと予想していますので、ビジネスデータ分析が得意な方はぜひチャレンジしてみてもよいのではないでしょうか。
→今後需要増加が期待される気象データアナリストについて大手製造業社員が考察してみたのでご紹介!
気象庁HPでは気象データアナリスト認定講座の紹介もしていますのでぜひご確認ください。
気象データアナリスト年収:約400万~800万
「気象データアナリスト育成講座」の認定制度について | 気象庁
気象防災アドバイザー
気象防災アドバイザーの紹介です。
気象防災アドバイザーは限られた時間の中で、予報の解説から避難の判断までを一貫して扱うことのできる地方公共団体の即戦力となる人材です。
(現在全国で約270名)
この資格は気象予報士の資格がないと受験すらすることができません。そのため、所持しているだけで一目置かれますし、特に災害が多い自治体からは必要な人材であると考えます。
地元の町の防災にも精通してみたいという方であれば、うってつけの資格ではないでしょうか。
研修カリキュラムなどは気象庁HPに記載ありますのでぜひチェックしてみてください。
あと、気象予報士の方であれば防災士という資格もセットで取られる方が多いです。
肩書に気象予報士・防災士と記載されているのみたことありませんか!?
こちらは気象予報士資格がなくとも防災に関して興味ある方あれば比較的簡単に取得できる資格となっています。
防災に興味ある方は挑戦してみてはいかがでしょうか。
気象防災アドバイザー年収:約300万~500万
様々な地方公共団体で活動する『気象防災アドバイザー』 | 気象庁
気象健康アドバイザー
気象健康アドバイザーは気象と健康との関係に関する知識をベースとして、それに起因する疾病の予防やイベント中の事故防止、日常生活における快適性の向上などに役立つ知識を備えたスペシャリストです。
低気圧が近づくと頭が痛くなったり、季節によって熱中症のなりやすさが違うといった経験をしたことがある方もおられるのではないでしょうか。
仕事や生活などの様々なシーンで、病気を予防できるようにサポートするこの資格は、命を守る資格としてとても重要です。
気象健康アドバイザーはどなたでも受験可能ですが、気象予報士の方であればよりアドバイザーとしての説得力が増す資格になるはずです。
少子高齢化が進み、気象により体調を崩しやすい方などへのアプローチも大切になってきますので今後ますます需要は増えるのではと考えられます。
天気の医者として活躍してみませんか?
気象健康アドバイザー年収:約500万
健康気象アドバイザー認定講座 | NPO法人 バイオクリマ研究会
サイエンスライター
サイエンスライターの役割は科学をわかりやすく、正しく一般の人に伝えることや事象を科学的に説明することになります。
研究成果を書籍やニュースで一般の人向けに解説することもあれば、最近の研究トレンドを研究者に紹介することもあります。
科学といっても分野は気象・医療・健康、環境科学、宇宙科学、ロボティクス、化学、物理学、心理学、科学史など多岐に渡ります。
気象予報士の資格を取った方であれば、気象や環境科学や宇宙科学、物理学など興味はあるのではないでしょうか。
XやフェイスブックなどSNSアカウントで発信をする方や依頼主から依頼をもらい執筆する方などおられるようです。
自身の学位が高い方の発信には説得力が増しますし、科学者や研究者などとの交流があるかたなどは専門性を多いに発揮できる分野になります。
科学に興味を持ってもらえるようわかりやく楽しく発信してもらえれば需要も増えてくるでしょう。
サイエンスライター年収:約400万~600万

塾講師
塾講師は自分の専門分野を生徒にわかりやすく伝え理解してもらい、その生徒の学力を向上させることを目的としてしています。
気象予報士の資格があれば、物理や化学、地学など得意な方もおられるかもしれません。
文系の方でも国語などで生かせる分野はあります。
長く各教科を勉強することから離れている方にとっては、忘れていることも多いので、復習をしていきながら、スキルを高めていくところからのスタートになるでしょう。
地域を問わなければ塾講師の募集などはたくさんありますし幅を広げれば家庭教師や教員の道、気象予報士受験に特化した塾など自身での開業も可能です。
子供だけでなく、大人向け、さらにはお年寄り向け、外国人向けなど自分の強みが発揮できる対象を絞りながら、教えるのもいいかもしれませんね。
またサイエンスラボの講師など、一般向けに科学の面白さを実験しながら興味をもってもらったり、サイエンスショーなど開催することで需要を高めることもコツです。
この分野での可能性は無限大ですね。
塾講師年収:約300万~700万

技術士
技術系の5大国家資格の1つで難関資格の技術士です。
技術士は21個の専門分野があり、どの部門でも受験することができます。
今回技術士を紹介したのは気象予報士の方で3年間予報業務に従事経験があれば応用理学部門での学科免除を受けれる特権があるとういうことで、気象予報士資格保持者によってはメリットのある資格です。
技術士はその専門性を発揮する資格になりますので、取得していれば自分の格を上昇させることが可能となる資格になります。
名刺に記載すれば一目置かれますし、専門性の高い仕事にかかわることもできます、人脈もひろがるでしょう。
気象予報士と技術士を組み合わせて大学で働いてみたり、講師やより専門性を高め一般向けに講演してみたりすることもできるのではないでしょうか。
また技術士を取得している技術者であれば、高い専門性やキャリアについても豊富な経験をお持ちのことでしょう。
自身のキャリアを通して労働者に対して、コンサルティングなどを行うこともできるかもしれません。
キャリアコンサルティングという国家資格もありますが、労働者の職業の選択、職業生活設計又は職業能力の開発及び向上に関する相談に応じたり、助言及び指導を行ったりすることができます。
技術士の専門分野のみならず幅広い活躍が期待できます。
技術士年収:約700万~1000万
ブロガー&ユーチューバー
今の時代、テレビ以外の情報発信のツールも広がっており、その代表格がブロガーであったりユーチューバーであったりするのではないでしょうか。
気象予報士の資格を武器に、SNSなどの情報発信媒体を使用し、一般向けに発信し、知名度を上げていく分野です。
有益な情報を発信しアクセス数やチャンネル登録数などの影響力に応じて、収入が入る仕組みとなっており、一部の有名なブロガーやユーチューバーなど月に何百万と稼ぐ方もおられ、とても可能性を秘めた職業です。
特に天気についての興味は誰もが持っているのではないでしょうか。
個人的に興味があるのは外国人向けに英語や中国語、様々な言語を使用して天気を解説することです
天気を面白く解説してみたり、わかりやすく発信することで天気を身近に感じてもらうことができるでしょう。
ブロガー&ユーチューバー年収:数万~1000万以上

海の天気、山の天気の専門気象予報士
レジャーシーズンになると天気がとても気になりますよね。
マリンスポーツや山登りなど、趣味とされる方もおられると思いますが、特に山は地形の影響や自然環境によって天気が崩れやすいともいわれています。
そんな方のために、レジャーに最適な日にちを提案したり、今後の天気の予想を共有したり気象解析を行ったりする専門の気象予報士がおられます。
まだまだ発展途上の分野で参入している方の割合も少ないので今後需要は伸びると予想しています。
専門気象予報士:約300万~700万

ドローンパイロット
空が好きで、写真や動画撮影に興味がある方であれば、ドローンを使用した、空撮の仕事もおすすめです。
ドローンを使用するためには操縦のための国家資格が必要になりますが、気象の知識も活用することで、適切なタイミングでニーズに応じた撮影ができることでしょう。
TVや映画などプロモーションビデオや、施設の紹介動画、空撮のコンテンツの販売、点検など、非常に幅広い仕事があります。
様々な分野で活躍できる比較的新しい職業です。
求人も多く、今後需要増加が期待されますので興味のある方はチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
ドローンパイロット:約400万~700万

最後に
気象予報士資格をこれから取得しようという方、すでに取得した方のために紹介をしてきました。
気象予報士が需要が少ないとみられているのは一般的に一つ目の民間企業などへの就職しか考えられていないためと思います。
実は資格の使い方や興味のある分野との組み合わせで稼げたりする可能性を秘めている資格でもあります。
さらに最近では異常気象による人災なども増えてきており、正しい気象の知識を持つ方の需要はますます増えてきています。
今後色々なところでの活躍が期待できますので、人生の進路の参考にしてみてもらえればうれしいです。
また気象予報士に少しでも興味を持たれた方は、気象予報士のことについての情報も掲載していますのでぜひチェックしてみてください。
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