皆さんこんにちは!気象予報士のyoshi.です。
気象予報士試験で落ちる人は受験者の95%。
数字だけみると、決して簡単な試験ではないことはわかります。
学科試験では専門知識を正確に理解する必要がありますし、実技試験では限られた時間の中で資料を読み取り、答案としてまとめる力が必要。
そのため、ただ長時間勉強すれば合格できる試験でもありません。
実際に、毎日勉強しているのに点数が伸びない人。
過去問を何周もしているのに、本番になると解けない人。
ノートもきれいに作っているのに、合格に近づいている実感がない人もいます。
これは努力が足りないというより、努力の向け方がずれていることが原因かもしれません。
実は落ちる人にはある共通点があることはご存知でしょうか。
私自身も、気象予報士試験の勉強では何度も迷いました。
どこまで理解すればよいのか。
どの問題を深追いすべきなのか。
過去問はどのように使えばよいのか。
勉強しているつもりでも、合格から遠ざかるやり方になっていることがあります。
この記事では、気象予報士試験で落ちる人にありがちな特徴を8つ紹介します。
皆さんもいくつか当てはまっているものがあるかも。
でもそうだとしでも落ち込む必要は全くありません。
むしろ、早めに気づければ勉強法を修正できますので、ラッキーです。
頑張っているのに受からない、何を変えればよいかわからない、次こそ合格したい。
そんな方は、自分の勉強を見直すきっかけにしてみてくださいね。
気象予報士試験で落ちる人の特徴
勉強しない
最初にかなり厳しいことを言うようですが、気象予報士試験は勉強しないと合格できません。
当たり前じゃんと思うかもしれません。
でも実際には、気象予報士試験に興味を持っているものの、本格的な勉強に入れていない人は少なくありません。
参考書を買った。
過去問集を買った。
試験日を調べた。
いつか受けようと思っている。
この段階で止まってしまうことがあります。
形で満足しちゃうパターンです。
気象予報士試験は、一般知識、専門知識、実技試験と範囲が広く、暗記だけで乗り切るにはかなり厳しい試験です。
特に初学者の場合、最初は気圧、風、雲、降水、前線、台風、天気図など、覚えることも理解することも多い。
そのため、勉強を始める前から圧倒されてしまい、結局なかなか進まないことがあります。
また初めてみたものの、すぐあきらめて別のことに目移りしてしまうこともあるでしょう。
ただ、合格できた人は最初からすべて理解できた人ではなく、わからないところを少しずつ潰していった人です。
気象予報士試験で大切なのは、完璧な勉強計画を立てることではありません。
まずは、今日少しでも進めることです。
1日10分でもよいので、問題を1問見る。
天気図を1枚見る。
過去問解説を1つ読む。
最初の一歩を止めないことが、合格への土台になります。
過去問を解かない
気象予報士試験で落ちる人に多いのが、過去問を後回しにすることです。
参考書を全部読んでから過去問を解こう。
知識が固まってから問題演習をしよう。
まだ実力がないから過去問は早い。
このように考えてしまう人は多いです。
気持ちはよくわかります。
私もそうでしたから。
過去問を解いて間違えると、自分の実力不足を突きつけられる感じがしますよね。
解けない問題も多く意味もさっぱりわからない。
最初から解けない問題を見るのは、かなりしんどいです。
しかし、気象予報士試験では過去問を避けるほど合格から遠ざかります。
なぜなら、過去問を解くことでしか傾向や出題者の意図がわからないことが多いからです。
たとえば、次のようなことです。
どの知識がよく出るのか。
どの表現で問われるのか。
選択肢のどこで迷わせてくるのか。
実技試験では、どの資料を見て判断するのか。
どの程度の言葉で答案を書けばよいのか。
これらは参考書を読むだけでは身につきにくいです。
特に実技試験では、過去問を解かずに合格するのはかなり難しいです。
実技試験は知識を知っているだけではなく、資料を読み、根拠を拾い、答案にまとめる試験です。
その感覚は、実際に問題を解くことでしか鍛えられません。
過去問は、仕上げに使うものではありません。
むしろ、勉強の中心に置くべきものです。
最初は解けなくて大丈夫です。
むしろ最初はだれもとけないんです。
勘違いしないでほしいのは参考書を見るなといっているわけではありません。
過去問の答えを見て考え方を理解する。
参考書と見比べながら過去問を解く。
過去問に触れながら勉強を進めるというのが必要になります。
そして大切なのは、間違えたあとに「なぜ解けなかったのか」を確認することです。
この理解する力が試験突破のカギになりますので。
気象予報士試験の過去問解説はこちらです↓
苦手な問題を放置する
気象予報士試験の勉強をしていると、人それぞれどうしても苦手分野が出てきます。
熱力学が苦手。
大気力学が苦手。
法規が苦手。
天気図の読み取りが苦手。
実技の記述問題が苦手。
エマグラムを見ると手が止まる。
こうした苦手分野は、誰にでもあります。
問題は、苦手があることではありません。
苦手を放置してしまうことです。
苦手な問題は、見るだけで気が重くなります。
解いても間違えるので、つい後回しにしたくなります。
一方で、得意な問題を解くと気分がよいです。
正解できるので、勉強した気にもなりますよね。
しかし、試験本番では苦手な問題も出ます。
苦手を放置していると、本番でその分野が出た瞬間に大きく失点します。
特に気象予報士試験は、合格基準点を超える必要がある試験なので大きな穴があると、他の分野でカバーするのが難しくなります。
苦手な問題は、いきなり完璧にする必要はありません。
まずは、苦手の正体を分けることが大切です。
知識を覚えていないのか。
用語の意味がわかっていないのか。
図の見方がわかっていないのか。
問題文の読み方で迷っているのか。
答案の書き方がわからないのか。
苦手を細かく分けると、対策しやすくなります。
実技が苦手で終わらせるのではなく、前線解析が苦手。
降水域の変化を文章にするのが苦手。
根拠を拾うのに時間がかかる。
というように分解することが重要です。
過去問の勉強でも苦手は放置すると大きな壁になります。
間違えたところはなぜ間違えたのかを振り返り、次似た問題がでたときには必ず正解できるよう対策を講じるようにしておきましょう。
答えだけ覚える
過去問を繰り返していると、答えを覚えてしまうことがあります。
これは一見すると、勉強が進んでいるように感じます。
特に学科などはありがちですよね。
あ、この問題の答えはこれだった。
この選択肢は見たことがある。
このように答えが浮かぶようになると、過去問が解けているように見えます。
しかし、ここで注意が必要です。
気象予報士試験で大切なのは、答えを覚えることではありません。
決して覚えることが悪いと言っているわけではありませんよ。
なぜその答えになるのかを説明できることが大切なんです。
特に学科試験では、選択肢の正誤を判断する理由が重要です。
正しい選択肢を選べたとしても、他の選択肢がなぜ間違いなのかを説明できない場合、理解が浅い可能性があります。
実技試験では、答えを覚える勉強はさらに危険です。
実技試験は、同じ問題がそのまま出るわけではありませんよね。
過去問と似た考え方が出ることはありますが、資料も設定も毎回変わります。
そのため、模範解答の文言だけを覚えても、本番で使えないこともあります。
実技試験で大切なのは、答えそのものよりも、答えにたどり着くまでの考え方です。
どの図を見るのか。
どの数値を根拠にするのか。
どの現象に注目するのか。
答案では何を残し、何を省くのか。
このプロセスを理解することが重要です。
過去問を解くときは、答え合わせで終わらせないようにしましょう。
なぜこの答えになるのか。
自分はどこで迷ったのか。
本番で同じ考え方を使えるか。
ここまで確認して、ようやく過去問を活用したと言えます。
気象予報士実技試験|合格者の思考法_「捨てて取る」速攻判断プロセス完全マニュアル!
色々な教材を使う
気象予報士試験の勉強をしていると、不安になります。
この参考書だけで足りるのか。
もっとよい問題集があるのではないか。
別の講座を受けた方がよいのではないか。
この教材を使っている人の方が合格しやすいのではないか。
そう考えて、次々と教材を増やしてしまうことがあります。
特に試験が近づくにつれ、このような思いがあふれ色々手を出す方もおられるのではないでしょうか。
もちろん、教材を使うこと自体が悪いわけではありません。
自分に合った参考書や解説に出会うことで、理解が進むこともあります。
しかし、教材を増やしすぎると、勉強の軸がぶれます。
ある教材ではこう説明している。
別の教材では違う順番で説明している。
また別の教材では、もっと細かい内容まで書いてある。
このように情報が増えすぎると、かえって何を優先すべきかわからなくなります。
気象予報士試験で合格するためには、教材をたくさん持つことよりも、自分の頭で考え方を整理し必要な内容を使える状態にすることが大切です。
参考書を何冊も読むより、1冊を何度も確認する。
過去問を何となく眺めるより、1問ずつ丁寧に復習する。
新しい教材を探すより、今の教材で間違えたところを潰す。
この方が合格には近づきやすいです。
特に実技試験では、教材を増やすよりも、過去問の使い方が重要です。
資料の見方、時間配分、答案の作り方を、過去問を通じて身につける必要があります。
不安だから教材を増やす。
でも、増やした教材を消化できずにさらに不安になる。
この状態になっている人は、一度教材を絞ってみるのがおすすめです。
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きれいにノートをまとめる
ノートをきれいにまとめることは、悪いことではありません。
用語を整理したり、図を描いたり、自分なりにまとめたりすることで理解が深まることもあります。
ただし、気象予報士試験の勉強では、ノート作りが目的になってしまうと危険です。
色ペンを何色も使う。
見やすいレイアウトにこだわる。
参考書の内容をきれいに写す。
図を丁寧に描き直す。
これらは勉強している感覚を得やすいです。
しかし、試験本番で問われるのは、ノートの美しさではありません。
問題を読んで判断できるか。
選択肢の正誤を見抜けるか。
資料から根拠を拾えるか。
制限時間内に答案を書けるか。
ここが問われます。
きれいなノートを作っているのに点数が伸びない場合は、勉強時間の多くが整理に偏っている可能性があります。
天気図の読み取りでも同じことが言えますよね。
高気圧は赤ペンで囲って、低気圧は青。
日本は緑で囲っておこう。
前線も温暖前線は赤で、寒冷前線は青。
強風軸は目立出せたいから黄色かな。
このように細かく丁寧に色分けもしながら勉強している方もおられるでしょう。
理解が進むなら自分のやり方がベストなんです。
でも考えてほしいのは目的は合格することですよね。
気象予報士試験では、インプットだけでなくアウトプットが必要です。
読んで理解したつもりでも、問題を解くと解けないことがあります。
ノートにまとめたつもりでも、実技の答案に使えないことがあります。
天気図を色分けしても正確に読み取れないことがあります。
ノートや色ペンは、問題を解けるようになるための道具です。
ノート作りや色分けそのものが目的になっていないかを確認しましょう。
おすすめは、ノートをきれいにまとめるよりも、間違えた理由を短く残すことです。
たとえば、温度移流の向きを取り違えた、問題文の最も適切を読み飛ばした、500hPaのトラフ位置を見落とした、模範解答より表現があいまいだった。
このように、自分のミスや弱みを記録する方が実際の試験では役立ちます。
1つの問題を深く知ろうとする
気象予報士試験の勉強では、理解を深めることはとても大切です。
なぜそうなるのか。
背景にはどのような物理があるのか。
もっと詳しく知るとどう説明できるのか。
こうした姿勢は、本来とてもよいものですよね。
しかし、試験対策として考えたときには、1つの問題を深追いしすぎることが逆効果になる場合があります。
たとえば、1問の過去問について、関連する専門書や論文、気象庁資料まで調べ始める。
1つの現象を完全に理解しようとして、何時間も使う。
細かい例外や発展内容まで気になって、先に進めなくなる。
このような勉強は、知的には面白いです。
気象を深く学ぶという意味では価値があります。
ただ、試験合格という目的から見ると、効率が悪くなることがあります。
なぜならそれは試験にでないから。
なぜトラフ前面で上昇流が発生し、後面で下降流となるのか説明せよ。
プリミティブ方程式の導出方法を説明せよ。
私は興味はありますが、まずこんな問題はでないので掘り下げて勉強する必要はないんです。
重要なのは試験にでるところを勉強すること。
気象予報士試験では、限られた時間の中で合格点を取る必要があります。
すべてを深く理解しようとすると、出題頻度の高い基本問題や、確実に取るべき問題の演習時間が不足します。
特に実技試験では、深く考えすぎる人ほど時間が足りなくなることがあります。
この設問は何を聞いているのか。
どの資料を見ればよいのか。
どこまで書けば点になるのか。
ここを素早く判断しなければなりません。
本番では、研究者のようにじっくり考える時間はありません。
合格者に必要なのは、すべてを深く掘る力だけではなく、今この問題でどこまで考えるべきかを判断する力です。
深く学ぶことはもちろん大切です。
ただし、試験対策では優先順位も同じくらい大切です。
これは合格に直結する理解なのか。
今深追いすべき問題か。
本番で使える形になっているのだろうか。
この視点を持つと、勉強の効率が大きく変わります。
実際の試験を想定できていない
気象予報士試験で落ちる人に多いのが、普段の勉強と本番の条件が違いすぎることです。
家では解けるし、解説を見ればわかる。
時間をかければ答えにたどり着ける。
でも、本番では解けない。
この原因のひとつが、実際の試験を想定できていないことです。
気象予報士試験では、知識だけでなく本番対応力が必要です。
時間制限があります。
場所も違うし、緊張もあります。
見慣れない資料も出ます。
迷う選択肢もあります。
実技試験では、問題量に対して時間がかなり厳しいです。
普段から時間を測らずに解いていると、本番で時間配分に失敗しやすくなります。
特に実技試験では、1つの設問にこだわりすぎると、後半の問題に手が回らなくなります。
本番では、満点を取る必要はありません。
合格点を取る必要があります。
そのためには、解ける問題を確実に取ることが大切です。
難しい問題に時間を使いすぎない。
迷った問題はいったん飛ばす。
答案に必要な要素を短時間でまとめる。
見直し時間を少しでも残す。
こうした本番を想定した練習が必要です。
過去問を解くときは、ただ解くだけでなく、試験本番の状態に近づけてみましょう。
時間を測る。
途中で解説を見ない。
本番と同じ順番で解く。
実技試験では答案用紙に実際に書く。
解けない問題にどれだけ時間を使ったか確認する。
本番を想定した練習をしておくと、試験当日の焦りが減ります。
気象予報士試験は、正しく知識をアウトプットする試験であると同時に、時間の試験でもあることも頭の片隅に入れておくようにしましょうね。
【5分で読める!】気象予報士実技試験の突破のカギは時間配分にあり!完全完答のコツをご紹介!
まとめ
ここまで、気象予報士試験で落ちる人の特徴を紹介してきました。
ただし、これらに当てはまったからといって、合格できないわけではありません。
むしろ、多くの人が一度は経験することです。
勉強を後回しにしてしまう。
過去問を見るのが怖い。
苦手分野を避けてしまう。
答えだけ覚えてしまう。
教材を増やして安心したくなる。
ノート作りに時間を使いすぎる。
1問を深追いしすぎる。
本番を想定せずに勉強してしまう。
これらは、真面目に勉強している人ほど陥りやすい部分もあります。
大切なのは、自分を責めることではありません。
今の勉強法を少しずつ修正することです。
気象予報士試験に合格する人は、最初から完璧な勉強ができる人ではありません。
間違えた問題を見直す。
苦手を放置しない。
過去問から出題傾向をつかむ。
本番を想定して時間配分を練習する。
必要な知識を、試験で使える形に変えていく。
少しづつ軌道修正しながら勉強を前に進めていくことがとても大切になってきます。
自分の勉強を振り返り何か気づきを得たのであればそれもまた前進です。
結局こうした積み重ねができる人が、合格の扉を開けることができるのですから。
気象予報士試験の過去問解説はこちらです↓
